在宅で働く日が増えてから、夕方になると腰が妙に重い。最初は「これはもう良い椅子を買うしかない」と本気で家具サイトを巡回していました。でも勢いで数万円ポチる前に、ためしに環境のほうをいじってみたら、椅子を変えなくても思ったより楽になったんです。今日は、僕が高い椅子に手を出す前にやってよかった3つのことを、実体験まじりで書いてみます。
そもそも「椅子を変えれば解決」と思い込んでいた
腰が痛い→椅子が悪い→良い椅子を買う、という発想は分かりやすくて、つい飛びつきたくなります。でも冷静に自分の作業姿勢を見てみると、椅子以前にツッコミどころが多すぎました。画面に顔を近づけて前のめり、気づけば数時間そのまま。これ、たぶん椅子をどれだけ良くしても同じことをやらかすやつだな、と。まずは座り方と環境を疑うことにしました。
①目線とモニターの高さを上げる
いちばん効いたのがこれでした。ノートPCを机にベタ置きしていたので、画面が低くて自然とうつむき姿勢になり、首から背中、腰まで連動して丸まっていたんです。試しに画面の下に本を数冊重ねて、目線が画面の上から3割くらいのところに来るよう持ち上げてみました。たったそれだけで、あごが引けて背すじが勝手に伸びる感覚があって驚きました。
専用のスタンドじゃなくても、最初は空き箱や雑誌の束で十分でした。「画面が低いと猫背になる」という当たり前のことに、自分の腰で気づかされた感じです。
②座りっぱなしを止める「仕組み」を作る
意外だったのが、正しい姿勢をキープすることより、同じ姿勢を続けないことのほうが効いた点です。どんなに良い座り方をしても、固まったまま2時間も座っていれば腰は文句を言ってきます。そこで「気合いで立つ」のではなく、勝手に立つ理由を作りました。
- 飲み物はあえて大きいマグにまとめず、その都度キッチンへ入れに行く
- 作業を短い区切りで切り、区切りごとにいったん立って伸びをする
意志に頼ると僕は確実にサボるので、立たざるを得ない動線にしておくのがコツでした。
③足元と骨盤を安定させる
地味ですが、足がぶらついていると腰が踏ん張れません。足の裏全体が床にしっかり着くように椅子の高さを調整し、届かないときは台に乗せて接地させました。それから、つい浅く腰掛けて背もたれと腰のあいだがスカスカになりがちだったので、丸めたタオルを腰の後ろに当てて骨盤を立てるようにしたら、座面に体が預けられて楽になりました。細かいセッティングの話はまた別の機会にするとして、まずはこの 3 点で土台が変わります。
椅子を考えるのは「最後」でいい
この3つで環境を整えてから改めて座ってみると、自分の作業に何が足りないのかがハッキリ見えてきました。「もう少し座面の奥行きがほしい」とか「肘の支えがあると違うな」とか、具体的な不満として言葉にできるようになったんです。この状態なら、高い椅子を買っても何を理由に選んだのかが自分で説明できるので、たぶん失敗しにくい。逆に土台がガタガタのまま良い椅子を買っていたら、結局「高かったのに変わらない」とぼやいていた気がします。
結論:道具を買う前に、使い方と環境を整える
腰の痛みって、つい一発で解決してくれる道具を探したくなるんですが、僕の場合は使い方と環境を見直すほうが先決でした。目線を上げる、座りっぱなしを止める、足元と骨盤を安定させる。お金をかけずに今日からできることばかりで、そのうえで足りない分を道具で補うと納得感があります。もちろん体は人それぞれなので個人差はあると思いますし、痛みが強かったり長引いたりするときは、無理せず早めに専門家へ相談してくださいね。