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睡眠を3ヶ月記録してわかった、拍子抜けするほど普通の結論

スマートウォッチで睡眠を測りはじめたのは、たぶん多くの人と同じで「自分の眠りって実際どうなんだろう」という軽い好奇心からでした。毎朝スコアをチェックする生活を、気づけば3ヶ月。最先端のガジェットなんだから、何かこう、人生が変わるような発見があるんじゃないかと期待していたんです。結論から言うと、出てきた答えはびっくりするほど当たり前でした。拍子抜けにもほどがある、というやつです。

毎朝スコアに一喜一憂する日々

最初の数週間はとにかく楽しかったです。深い睡眠が何分、浅い睡眠が何分、途中で何回起きたか。グラフが色とりどりに表示されて、僕は完全に「睡眠オタク」になっていました。スコアが85だと一日ご機嫌で、62だと「今日はダメだ」と朝から肩を落とす。

でも、しばらくして妙なことに気づきます。スコアを気にするあまり、眠ること自体がプレッシャーになっていたんです。「ちゃんと寝なきゃ、明日のスコアが下がる」と思うと、かえって目が冴える。測ることがストレスになるって、完全に本末転倒ですよね。

数値は「絶対」じゃなく「傾向」で見る

そこで僕がやめたのは、1日ごとの数値に振り回されることでした。スマートウォッチの睡眠スコアは、あくまで推定値です。心拍や体の動きから「たぶんこのへんが深い睡眠」と計算しているだけで、脳波を測っているわけじゃない。だから1日単位の上下にはそんなに意味がない、と割り切ることにしました。

見るべきは1週間や1ヶ月のゆるい傾向です。点ではなく線。そう思えるようになってから、ようやく数値と健康的に付き合えるようになった気がします。あくまで僕の場合は、ですが。

効いた「当たり前」その1:起きる時間を一定にする

データを線で眺めていると、はっきり傾向が見えてきました。スコアが安定している週は、決まって起床時間がそろっている。逆に休日に昼まで寝た翌週は、平日のスコアまで崩れている。

意外だったのは、寝る時間より起きる時間のブレのほうが効いていたことです。夜更かしした日でも、いつも通りの時間に起きてしまえば、案外その後は整う。「早寝より規則正しい起床」というのは耳にタコができるほど聞いた話ですが、自分のグラフで見ると妙に納得しました。

効いた「当たり前」その2と3:スマホとカフェイン

もう一つ、データと記憶を照らし合わせて確信したのが、布団でのスマホです。寝る前にだらだらスクロールした日は、入眠までの時間が明らかに伸びていました。「あと一本だけ動画を」が、確実に眠りを後ろにずらしていたわけです。

  • 布団に入ったらスマホは手の届かない場所に置く
  • 午後遅くのコーヒーをやめて、夕方以降はカフェインレスに切り替える

カフェインの門限も地味に効きました。15時すぎの一杯を抜いただけで、夜中に目覚める回数が減った気がします。これも昔から言われている話で、新発見でもなんでもない。でも自分のデータで裏が取れると、ちゃんと守る気になるから不思議です。

ガジェットは答えではなく「きっかけ」をくれる

3ヶ月測ってみて思うのは、スマートウォッチは魔法の装置ではないということです。これを着けたから眠りが深くなるわけじゃないし、ボタン一つで快眠のコツを教えてくれるわけでもない。やってくれるのは、自分の生活をそっと可視化することだけです。

でも、それで十分でした。「起床時間をそろえる」「寝る前のスマホを減らす」「カフェインを控える」なんて、誰でも知っている当たり前。その当たり前を自分の数字で見せられると、ようやく信じて続ける気になる。装置の価値はそこにあったんだと思います。

結論:派手な裏技はなかった

結局、3ヶ月の記録から出てきたのは、教科書の最初のページに書いてあるような基本ばかりでした。秘密のテクニックも、隠された体質も見つからなかった。ちょっと笑ってしまうくらい普通です。でも、その普通をデータで納得して、淡々と続けられるようになったのが、僕にとっては一番の収穫でした。もし似たような数字の沼にハマっている人がいたら、一度「線」で眺めてみてください。たぶん、答えはもう知っているはずなので。